- 2019年7月 2日 15:30
CD「黎明」から『Solfager og ormekongen(ソルファーゲルと蛇王)』
当時の話ですが・・・・・
「教会の文化工房」という名を持つノルウェーのレコード会社「kirkelig kulturverksted(シルケリグ・クルチュールヴェルクスタ)」が日本のオーマガトキレコードと契約したことで、シルケリグレコードのオーナーでプロデューサーでもあるエリック氏が僕の音楽に興味を持ち、歌手のアンネ・ヴァーダさんとのコラボレイションCD製作の依頼がきた。
「教会の文化工房」という名のごとく全曲ノルウェーの民謡ということだったので、詳しい打ち合わせのためにオーマガトキの当時の社長の大竹氏と一緒にオスロに向かった。当時のことは断片的にしか覚えてないけれど何故かムンク美術館と、帰途のトランジットで降りたアムステルダムのゴッホ美術館のことはよく覚えている。
帰国してすぐに持ち帰った簡単な譜面と音源を元に秦琴の調弦を工夫し全曲のアレンジをした。秦琴を弾くためのアレンジなので普通のアレンジとはひと味もふた味も違っていているけれど、せっかく二人のコラボなので、よくあるピアノか何かで彼女が歌い合間に秦琴がパランというようなありきたりなアレンジじゃあない音を創りたかった。
その後こんどはノルウェーからエリック氏とアンネさんがリハのために日本にやって来た。リハはいつも僕がお世話になっている長応寺で行った。冬だったので本堂の脇の30畳ほどある和室でリハをした。尺八・笛の菊池さんも参加したけれど、片側全部がガラス戸で庭が一望でき、エリック氏もアンネさんもカルチャーショックを楽しんでいた、リハもうまくいった。写真が無いのが残念。エリック氏はこのリハの感じをそのままレコーディングしたいとの思いがありパーカッション、キーボード、ギターを加え、オスロの教会でのほとんど一発取りのようなレコーディングになった。
曲のアレンジをし、オスロまで自分の機材を運び、レコーディングをしと、今から思えばよくやったなぁー。
でもCDが発売された後にノルウェーでアンネさんと一緒にちょっとしたコンサートツアーをしたんだけれどその時の方がもっと大変だったよー。なにせ機材と一緒に行きも帰りもコンサートも孤軍奮闘だったから。
で、CD「黎明」から『Solfager og ormekongen(ソルファーゲルと蛇王)』です。「ソルファーゲルと蛇王」の逸話についてはこちらを。
https://terreceltiche.altervista.org/sunfair-and-the-dragon-king/
CD「黎明」です。
http://akifukakusa.com/2009/07/reimei.html
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