彫刻のような8mmカメラ

  • 2023年4月26日 11:31

彫刻のような8mmカメラ。1936年(昭和11年)にアメリカのKeystone Companyから発売された8mmカメラの「K-8」。iphoneの一回りほど大きく厚さが4センチほどの躯体は金属で覆われていてズッシリと重い。

レンズはウォレンサック(Wollensak)、ハンドルを巻くとゼンマイバネは順調に駆動し、レンズも綺麗で90年近く経ているのに絞りも固着してなくフィルムを入れれば普通に撮影出来そうですね。ダブル8mmというフィルムを上に入れ、下に装填した空のリール(スプールって言うんだけど)に巻き取られて行く。

消費者向け写真機器のメーカーだったこのKeystone(キーストーン)は1919年にアメリカ・マサチューセッツ州ボストンで設立されていますが、1960年に生産を中止し、2年後にバーキーフォトに売却され、同じく1960年に「3M」に売却されたらしい。

レンズのウォレンサック(Wollensak Optical Co., )はアメリカのロチェスターで1862年に創業された老舗の総合映像機器メーカーですが、結局1960年に「3M」に買収され1972年に廃業しています。

8mmカメラなんてものはもうとっくに過去の遺物でそのメーカーも内外問わず多くが廃業しています。ただそのデザインは今ではとても考えられないような面白いものが多くけっこう魅力があります。ミュージシャン的に云えば、たとえばエフェクターなんかは性能はともかくそのデザイン性に魅かれることもありましたね。

h-K-8.jpg

 

 

Search
Feeds

Return to page top