アラブの王族のために作られたカメラと見紛うばかりの

  • 2023年7月 2日 22:16

アラブの王族のために作られたカメラと見紛うばかりの華麗な16mmシネカメラ、「Filmo 75」。シカゴのBell & Howell社から1928年(昭和3年)に発売された。本体は丈が22cmほどで幅が10cm、シルバーの型押しレザーで覆われ、Taylor Hobsonのレンズが付いている。重さは1.65キログラムでズシリと重い。

1928年当時110ドルで売り出された。1928年当時の110ドルは現代では1934ドルほどになる。今の日本円にすればだいたい27万円ぐらいになるので、単純な比較はできないけれど、やはり当時にすればとても高価なカメラだったのでしょう。

1928年(昭和3年)といえば、大相撲のラジオ実況放送が開始され、日本ビクター蓄音器より日本初の電気吹込みレコード「出船の港」が発売されている。高柳健次郎が浜松高等工業学校でブラウン管方式によるテレビジョンの公開実験を行い、日本共産党が党機関誌「赤旗」を創刊し、共産党員の大量検挙が始まった。

中国では蒋介石の北伐が再開され、日本軍と蒋介石率いる革命軍との間で戦闘が開始された。野口英世がガーナで黄熱病に感染して死亡し、インドではマハトマ・ガンジーが、インド人の自治の実現のため、穏健派と急進派の調停役を務める・・・。(故・木内信夫氏のサイトから)

そんな時代にこの華麗なカメラで何を映していたんでしょう。

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