- 2024年1月13日 19:28
テープレコーダーの録音は、前に録音された音を消しながら新しい音を録音して行くんですね。だから音を消す消去ヘッドは録音・再生ヘッドの前に付いてるんですね、テープは前に進んでいるので考えればあたりまえだけど。
その録音された音がうまく消えず音がかぶってしまうので、私にテレコが直せるわきゃないだろう、なんて思いながらも、上板をはずして中を見てみた。
すると、消去ヘッドに錆びが多く付着していた。多分これが消去されない原因だろうと思ってサンドペーパーで慎重に削ぎ落とした。少しは良くなるのかな、なんて思いながら録音してみたら、アレッ、前より悪くなってるよ、前の音がずいぶん残って消されてないよー。
ペーパーでヘッドを削ったのが良くなかったのか、あーあーまいったなー、やっぱりシロウトは壊しちゃうんだねー、なんて思いながら、また上板をはずしてテープが回って録音再生する機能を見てたら、なぜ音がうまく消去されないのか何となく判ってきた、電気的なことだったらお手上げだけど、どうもそうじゃない。
テープが回転するときにテープがゆるんで消去ヘッドからすこし浮いた状態になったりするときがある、それが原因じゃないかな、と考えて、テープがゆるまないように少しテンションがかかるように工夫した。
それで再び録音してみると、前の音はすかっり消去されて、ちゃんと録音出来た、おおー、よかった良かった!!
イギリスのFidelity社から、1959年に発売された「Argyll Minor」というオープンリールテープレコーダー。クラシカルな美しいデザイン、 Fully Workingでまだまだ実用的だ。秦琴を録音するとどんな音になるんだろう。