みちびき祭り前夜祭ライブが無事終わりました。今日は8月25日なので本番のお祭りも終わっています。どちらも皆様お疲れ様でした。オリンピックレスリング銅メダルの浜口京子さんのパレードもありましたね。雨は止んだようでしたね。前夜祭出演の私はその前日に機材を搬入し、23日は午前中からセッティングをしたので クタクタでしたがなんとか演奏しました。まあ15分位だからあっという間です。私のスッタフの福田君は全体の照明も任されていたので汗だくで大変なようでした。最後は町内会の女性の皆さんの天女の踊りで盛り上がって終わりとなりました。まあ、天女といっても随分年配の天女でしたが。。。。!とにかくなんとか成功裡に終わりました。
本番の写真は無いのですが準備の写真を何枚か。
「見番」の二階はこんなに広いのです。ただの稽古場では無い感じです。響きはとてもよく、太左衛さんのお父さんの先代の望月太左衛門さんは此処でよく演奏会をされていたそうです。太左衛さんにとってはとても思いで深い場所であるそうです。
こんな感じでリハーサルが 進みました。私にとってはいつものコンサートとはかなり違う雰囲気ではありましたが、日本の音楽の、ある意味“粋”と云ってもよい「見番」で演奏出来たことは、私にとってとても良い経験でした。私の出番は浅草芸者の福了子さんの次でしたが、艶やかな福了子さんの踊りと秦琴演奏との落差はこりゃすごいもんでしょうねえ。見ている方は何が起こっているのか訳が判んなくなっちゃうでしょうね。15分程の休憩がありましたが。
コンサートが終わってから皆で写真を撮りました。
6月の新潟渡辺邸のコンサートでは、宮内庁楽師の笙の豊剛秋さんと演奏し、今回はある意味日本の音楽の対極でもある「見番」での演奏ですが、私は、28,9才の頃から新しい日本の音楽の創造を目指してきたので、そんな想いに導かれたのだと思います。30年程前に結成した「観世音」というバンドには琵琶、尺八、鼓が入っていました。当時はかなり意識して日本の音を求めていましたが、今は私がただ秦琴を弾けば日本の音だと思うようになりました。又、音楽に心や精神を託してゆくのは東洋の音楽の伝統的なあり方の一つです。日本人の心や風土の中から自然に出てくる音に精神を託して、それが何やら人間の普遍なものに繋がってゆく、そんな音楽をいつも目指しています。
人間の心は大いなる喜びがあるものですが、しかし必ず深い悲しみを持っています。だからこそこの短い人間の生を、心豊かに、優しく、暖かく、深く、たおやかに、慈しんで、人に接し、生きてゆくことを願うのです。神はその狭間に立ち現れて来るのです。私の音がいつの日か自然にその様な音に成ることを願うのですが。
最後はなにやら難しい話しになって仕舞いましたが、次回に。