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前回に続いて太宰流「舌切り雀」です。

  • 2009年07月05日
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前回に続いて劇団「座」の五月公演「舌切り雀」をオムニバス風に。

 

 

舞台、上手に(右側)に語りの壌さんが居て、下手(左側)に私が居ます。

 

おじいさん役の、高山静夫さんです。太宰に言わせれば、このおじいさんはまだ四十才にもなっていないのに、自分自身もまた周りにも自分のことをおじいさんと呼ばせている金持ちの三男坊で、いまだこれといった仕事もしていない、世界で一番ダメな男だそうだ。こんな設定で物語は始まってくる。

 

おばあさん登場。このおばあさんは、おじいさんの家のもと使用人で、若いときからおじいさんの面倒を見て来た人で、小柄で色黒で何の面白味も無い人間という設定。

 

雀、登場

 

このおじいさんは、おばあさんのことをまったく相手にせず、雀が口をきいたなんて言うから、おばあさんは怒って雀の舌を抜く。

 

この雀を探しておじいさんは竹藪をさまよう訳です。

 

 

雀のお宿に連れて行かれ、舌切り雀と再会。壌さん流の「雀のお宿」はなんか昔の吉原風ですよ。

 

おばあさんは、おじいさんから聞いた通りに雀のお宿に行くのですが、欲を出し大きな葛籠を持ち帰ろうとして、遂には死んでしまいます。

 

しかし、おじいさんはこのつづらの宝のおかげで立身出世をしてしまう訳です。最後のおじいさんのせりふ「いや、女房のおかげです。あれには苦労をかけました。」太宰流、皮肉たっぷりで、なんかおばあさんから見れば、寂しい様な、悲しい様な。

 

最後は私の演奏で終ります。

 

 

 

 

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