25日、僕は一足早く「長応寺」に入りメンバーの到着を待ちます。秋の「長応寺」です。
秋桜・コスモスの季節です。お墓にも点々と咲いていてちょっと寂しそうです。
今、本堂の屋根の錆び落とし中です。
本堂にいつものように私の機材をセッティングします。
裏の小高い山にもお墓があります。随分前のことですが、ある冬の日、夢中で練習していていると明け方になり、ふと気がつくといつの間にか外には雪が降っていました。誰かに導かれるようにその裏の小高い山に上がると、眼下に広がるのは一面の雪景色です。遠くの山も村もみんな雪の中でした。しばらく、あまりに静かで美しいその景色に見入っていました。
その日に曲が出来ました。
いつの間にか一面の雪
山も川も、村も人も
いつの間にか一面の雪
空も風も、月も星も
思い出も夢も、幻も
いつの間にか一面の雪
悲しみも、憎しみも、愛も
いつの間にか一面の雪
次回の、「皆でのリハーサルの日」に続く