東京の「秦琴教坊」に、新しい生徒が二人増えました。共に男性です。秦琴にしろ、楽器を習うのは根気がいります。コツコツ取り組んで下さい。「秦琴教坊」を立ち上げてから、もう5年以上経ちました。生徒も随分入れ替わりました。そのなかでも最初からの人もいます。本当にコツコツ習って、随分弾けるようになりました。勿論皆さんそれぞれの進歩がありますけれど、一人一人マイペースで行きましょう。
秦琴に張られた絹糸を、自身で撥(はじ)き、ゆくっりと、慌てず、その絃が震える音色に静かに耳を傾け、また音を変え、その連続がつくりだすメロディーを心でなぞり、心の中でも一緒に歌うように、メロディーに寄り添い、そこから、自身のイメージを広げてゆく、そんな風に、あくまでも、ゆっくり、のんびり、伸びやかに、楽しく取り組む、そんな感じですね。秦琴は優しく弾くととっても良い音が出るんです。
私も一生懸命教えましょう。