CD&DVD
- 2014年
満月の滑空
深草自身のオリジナルアルバムとしては、九作目の作品となります。企画から発売まで足掛け二年をかけて作られたこのCDは、ここ十数年の深草の集大成的ともいえる作品です。表題曲である「満月の滑空」は、レクイエムとして作られた詩を、女優・檀ふみが朗読し、落ち着いた声と相まって深みのある曲に仕上がっています。
リイッシュー『白鷺』
このCDは1989年にリリースされた、ライブCD『白鷺~玉三郎 in 姫路』のリマスタリング盤です。イベント当日は姫路城の三の丸広場に観客6000人を超える野外ステージが造られ、そこに巨大なスクリーンが張られ、四季折々の白鷺の映像が映し出されました。その映像に深草アキが同時に音をつけていったそのライブ盤です。「秦琴」の旋律の高まりの中を、日本の四季の情景とともに白鷺が優雅に舞う姿を彷彿とさせるようなドラマティックな作品になっています。
リイッシュー『星の大地』
このCDは、1988年にリリースされたCD『星の大地』をリマスタリングしたものです。NHKラジオ「ラジオビタミン」に出演し、多くの反響があり、それを契機に再発売されたCDです。ジャケットのデザインが一新され、音が整えられ、曲順も入れ替えたりしてますが、今聞いても新鮮な響きがあり、ポップな曲調の中にも「秦琴」の可能性が存分に引き出されています。7曲目「スハー」に見る「秦琴」の奏法は今聞いても秀逸です。
AKI FUKAKUSA LIVE ARCHIVES Vol.1 1989-1994
1989年から1994年までの様々なライブの音源から深草自身が選曲したライブ盤。プロデュースは今は亡き木下一郎氏です。ライブ盤ならではの臨場感と緊張感があり、二曲目の「荒城の月」などは非常に斬新なアレンジとなっています。
春蘭調
1989年、東京・四谷のライブハウス「コタン」での演奏を自主制作したCD。もとの音源はカセットテープですが、45分間弾きっぱなしの即興的演奏は非常に興味深く、深草のある意味での真骨頂とも云えるCDです。
妙音希聲DVD
中国古代「漢」の時代に現れた絃楽器を源流に持ち、二千数百年の歴史を持つとも言われるこの楽器は、現在の中国に於いても専門に演奏する人は少ない。そんな「秦琴(しんきん)」に魅せられ、独特のサウンドを追求し続けている深草アキが、2005年7月28日「南青山MANDALA」で行ったライブの模様をDVD化した作品です。「パーカッション」の甲斐いつろう、「笙・竽(う)」の豊剛秋をゲストに迎え、アジアの楽器による見事なコラボレーションが実現しています。深草自身による曲目解説を読みながら、古代アジアのロマン溢れる音世界を垣間見ることが出来ます。
妙音希聲 深草アキ・ベスト
繊細で幻想的な楽器「秦琴 しんきん」で織り成す、深草アキの心音の軌跡、初の集大成。1986年発売の初アルバム『秦琴』以来、通算8枚のアルバムを発表していますが、本作は9枚目にして、深草自身の選曲による初のべスト盤となります。タイトル《妙音希聲》は、老子の言葉「大音希聲」から採った深草の造語です。
櫂 NHKドラマ「櫂」サウンドトラック
宮尾登美子原作、大山勝美演出による、『藏』『春燈』(未CD化)に続いて制作された NHKドラマ三部作のサウンドトラック盤。劇中で使われた曲を基調にして深草アキならではのアレンジて作られています。『藏』に続き、深草アキの音楽に宿る映像的な資質が最良の形で表現された作品で、日本人の心の奥底の感情が優しく揺さぶられます。
アンネ・ヴァーダ&深草アキ/黎明
北欧ノールウエイの歌姫アンネ・ヴァーダと深草アキのコラボレーション・アルバム。レコーディングはオスロ郊外の協会で行われ、基本的なアレンジを深草が提示し、歌も交えてほとんど一発録りのような形で録音された緊張感溢れる作品です。ノールウエイの音楽家と日本の音楽家がこのような斬新な形でコラボレーションされたアルバムは今までに無く、アンネ・ヴァーダの透明感のある歌声と深草が奏でる「秦琴」とが絶妙にマッチングしています。
蔵 NHKドラマ「蔵」サウンドトラック
冬の日本海、荒れた海、吹雪、蔵人たちの額の汗、米を蒸らす蒸気、杜氏のかけ声、村人たちの祝宴。本作は「秦琴」によってあらゆる情景が表現されており、映像的イメージを極限にまで引き出した、深草アキの音楽的成熟が随所に感じられる作品です。日本文化の伝統と中国古来よりの音色の奇跡的な、又は必然的なコラボレーションが感動的でさえあります。
月の砂漠
深草が奏でる中国古典楽器「秦琴(しんきん)」と、日本の童謡・民謡・名歌との出会い。従来より馴れ親しんでいた名曲に新しい生命が吹き込まれ、これまでになかった音楽空間を生み出しています。自身の作曲による作品を発表してきた深草が、はじめて日本の名曲に取り組んだ意欲作!
絲夢
1991年にビクターレコードからリリースされたCD.。デジタル録音された音源のミックスダウンに、スチューダー製のアナログハーフインチ、76/sec、のテープレコーダーを用い、「秦琴」の絹糸絃の音色を最大限に引き出し、徹底的に音質を追求した作品。その張りのある音色は、深草の作り出す独特の楽曲と相まって、深みのある美しい音空間を創っています。「秦琴」ソロの楽曲が多いが、ポップスのテイストも感じさせ、ライナーノーツをジャーナリストの故・筑紫哲也氏が書いています。
白鷺 ~「玉三郎イン姫路」
「姫路市政100周年記念」の一環として行われたイベントのライブ録音盤です。「玉三郎 in 姫路」と名付けられたイベントの当日は、姫路城の三の丸広場に観客6,000人をこす野外ステージが造られ、そこに張られた巨大スクリ-ンに四季折々の白鷺の映像がに映し出され、深草アキが同時に音をつけてゆきました。「秦琴」の旋律の高まりの中を、日本の四季の情景とともに、白鷺が優雅に舞う姿を彷彿とさせるドラマティックな作品です。
星の大地
中国古来の楽器「秦琴」(しんきん)と出会い、自己の音楽性を確立させた深草アキの二作目となる作品。本作は星をテ-マにしたト-タル・アルバムです。「秦琴」の繊細かつ素朴な音色を生かしたポップな曲調の中にも、イマジネイション溢れるこの楽器の可能性と表現力を十分に提示した傑作アルバムです。
秦琴
70年代ベーシストととして音楽活動をしていた深草が、街の古民具市で中国古典楽器「秦琴(しんきん)」と天啓の様にして出会い、深みのある独自の音世界を創り出した話題のファーストアルバム。その唯一無二の音世界はその後の深草の音楽活動を決定づけました。